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平成28年度事業報告

2017年08月01日

 わが国経済は、政府の経済対策に伴う公共投資増に加え、製造業の在庫調整進展、さらには円安進行に伴う企業収益の上振れなどを背景に、企業の生産活動が増産基調を維持、緩やかな回復となった。物価面でも原油価格の持ち直しを受け、国内企業物価、消費者物価ともに上昇基調にある。一方で労働力需給の行き詰まりにより、中小、零細企業の労働力確保が一層難しい情勢となっており、今後の動向に十分な注視が必要な状態が続いている。
 当地域においては、中小、零細企業の景況見通しが難しい中、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送を当地域振興のまたとない機会と捉え、官民一体となって、観光、物販両面から最大限活用しようとする動きも見られた。
 浜松商工会議所では、第22期最終年度である平成28年度は「全員参加で企業の経営力強化と地域振興」を基本方針に、地域企業の繁栄のため経営発達支援計画にそった中小・小規模事業所支援や、積極的な政策提言活動による地域経済の発展、会員向けサービス事業の充実と組織、財政基盤の安定・強化などを重点的に事業を展開した。
Ⅰ.企業の繁栄
○「経営発達支援計画」に基づき、小規模事業者等を対象に事業計画の策定、各種補助金の活用、経営革新計画認定、金融斡旋、販路開拓等の伴走型の経営支援を行った。
○創業支援では、創業塾の開催やはままつ起業家カフェと連携した支援活動を実施した。
○地域企業の海外展開に対しては国際経済特別委員会活動や適正な貿易証明発給業務、JETRO浜松貿易情報センターとの連携事業などを展開した。
Ⅱ.地域経済の発展
○遠州灘海浜公園への野球場建設要望など、会員や業界の声を反映した意見、具申活動を積極的に行い、当所の存在価値向上を図った。
○「浜松地域新産業創出会議」の研究会活動などを通じ、新たにロボット産業分野への地域の技術活用を探った。
○中心市街地活性化基本計画の進捗管理や「軽トラ浜松出世市」の開催、「まちの駅やらまいかショップ」の運営を通して政令指定都市にふさわしい中心市街地の再生に努めた。
○大河ドラマ「おんな城主 直虎」に関連した商品開発や販路拡大、各種サービスメニューの充実に努めた。
○JAとぴあ浜松との連携強化や、一次・二次・三次産業との連携による新たな商品開発、販路開拓を行った。
○健康医療福祉部会活動を中心に、健康経営の普及、ヘルスケア産業のビジネス化への展開を図った。
Ⅲ.会員サービスの充実と基盤づくり
○多くの会員が会議所事業に参加できるよう、会員大会の開催や部会事業、「会頭と語ろう会」などにより会員意識を高める活動を展開した。
○防潮堤早期整備に向けた「寄附運動」の展開により、「安心・安全なまちづくり」を推進した。
○会員事業所向けの「ツキイチ交流会」や婚活支援イベントを開催し、新たな会議所活動の参画事業所の掘り起こしに努めた。
○企業の経営改善に寄与できるよう自己研鑽、研修会活動を通じて、職員一人一人の資質・能力の一層の向上を図った。
○第23期役員改選によりさらなる基盤強化、円滑な事業運営を推進した。

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