お知らせ
浜松医大など「デジタル喉頭ストロボ光源」を開発
2013年07月01日

医工連携で2例目の製品開発事例に
浜松医科大学と㈱エヌエスティー(浜松市:機械制御装置)、㈱ゾディアック(浜松市:ソフトウェア開発)、医療機器メーカーの永島医科器械㈱(東京都)が、経済産業省の支援を受け、共同で開発をしてきた喉頭観察内視鏡システム「デジタル喉頭ストロボ光源」の製品化が行われ、このほど販売を開始しました。
参画した浜松の企業2社は、浜松医工連携研究会(山内代表幹事・事務局:浜松商工会議所)の会員であり、はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点(はままつ医工連携拠点)と連携して事業推進してきたもので、今回の成果は、平成24年3月に医療機器承認を取得し事業化された「内視鏡手術ナビゲーター」に続く医療機器の製品化事例となります。
喉頭観察内視鏡システムは、声のかすれや発生困難など音声障害の治療を行なう「耳鼻咽喉科の音声外来」などで使用されるもので、1秒間に100回以上の周期(100ヘルツ以上)で振動する声帯の動きを観察できる品質が要求されます。
今回開発されたシステムは、浜松地域の企業がもつ光技術及びデジタル制御技術を活用して開発されたもので、高速の点滅光(ストロボ)「喉頭ストロボ光源」で声帯振動をスローモーションで再生するものです。点滅間隔をデジタル制御することで、声帯の動きを約2000ヘルツまでの高音域まで撮影が可能となります。
今後は、低価格でコンパクトな普及型製品として、耳鼻咽喉科などの診療施設への導入が期待されます。
【問合先】工業振興課
(TEL452・1116)
E-mail:kogyo@hamamatsu-cci.or.jp