お知らせ

お知らせ

7月号特集)縁結び福良

2026年07月01日

DXで実現、新しい婚活のかたち

仮想空間での婚活支援事業を始動

婚活支援の現場では、カウンセラー個人の経験や感覚に頼る場面も少なくない。縁結び福良株式会社では、DX経営塾をきっかけに、顧客情報管理の一元化や、アバターを使ったバーチャル相談ルームの導入などを進めている。


▲DX経営塾の受講を通して自社業務を可視化し、最終講のDX経営計画発表会ではリコージャパン賞を受賞。 その後に受講した未来構想塾で事業の方向性に磨きをかけた。温かみのあるログハウス風の建物が店舗オフィス


 

前職では、地域イベントなどの企画・運営に携わる中で、人と人、人と企業をつなぐことに大きなやりがいを感じていたという、代表取締役の福良千佳世氏。自身も婚活を経験し、結婚が簡単でないことを痛感。「結婚したくても、うまく進められずに悩んでいる人の力になりたい」と、2019年に婚活支援事業を立ち上げた。

紹介や口コミを中心に徐々に利用者を増やしていく一方で、顧客管理や情報共有に課題を感じるようになる。カレンダー管理は手帳、連絡事項やメモはスマホやパソコン、紙などに散在していた。顧客対応もカウンセラー個人の経験や感覚に頼る部分が大きく、「このままでは事業を拡大できない」という危機感があった。

 

勘と経験を“見える化”する

転機となったのが、DX経営塾だった。「一人しかできない状態をつくらない」という言葉を受け、顧客情報を顧客管理システムHubSpotに集約。顧客とのコミュニケーションに活用しているLINEや各種ツールとも連携させ、顧客情報管理の一元化を進めた。ExcelからGoogleスプレッドシートに切り替え、複数人でリアルタイムに情報共有できる体制へと移行した。

「以前は“探す作業”にかなり時間を使っていました。それが減っただけでも大きいですね」と福良氏。システムの導入により業務が効率化し、利用者への対応や進捗状況の把握がしやすくなった。

さらに、AIを使って利用者との面談の分析にも取り組んでいる。婚活支援では、利用者の感情の変化や価値観を把握することが重要だ。しかし、そうした感覚は言語化や共有が難しく、担当者ごとの経験に委ねられる部分も多い。

そこで福良氏は、面談内容をテキスト化し、AIで要約・分析。利用者が相手に抱いた感情を可視化し、蓄積している。「婚活では同じ失敗を繰り返してしまう人って多いんです。過去のやり取りを客観的に振り返ることで、その人自身も気づいていない傾向が見えてきます」と話す。

データ収集や可視化、傾向分析をAIが担い、利用者の感情に寄り添い、最終的な判断を行うのは人間の役割。「時には厳しいことを伝えたり、『今がプロポーズするタイミングだよ』と背中を押したりするのは、人間ならではだと思っています」

 

バーチャル空間で潜在顧客にアプローチ

中小企業等収益力向上事業費補助金(DX推進枠)に採択され、この4月からオンライン上で「アバター相談ルーム」をスタート。顔出しや実名に抵抗感を持つ人でも、安心して相談できる環境づくりを進めている。対面では相談しづらい悩みも、アバターを介することで話しやすくなると好評だ。今後は、バーチャル空間での婚活イベントの開催も予定している。

「婚活って、最初に顔や年収、職業などの属性で判断されがちなんです。でも本当は、話してみないと分からない部分が大きい。バーチャル空間でまず相手との相性を確かめ、そのあとリアルな出会いにつなげていけたら」と展望を語る福良氏。同システムは婚活だけでなく、不登校支援や就職相談などへの展開も視野に入れている。

「DXはツールを導入することではなく、組織の意識を変えること。変化を嫌がる気持ちは誰にでもありますが、前に進まないと取り残されてしまいますから。DXと人の力を組み合わせて、婚活支援を進化させていきたいです」

 


結婚相談業 縁結び福良株式会社
福良千佳世 代表取締役

2019 年創業、2025 年に法人設立。IBJ(日本 結婚相談所連盟)の会員基盤を活用し、プロフ ィール作成から交際、成婚まで婚活をサポート。バーチャル空間を活用した相談カウンターの運 営も独自に開始した。浜松市から婚活イベント 業務を受託。2022 年から2025 年までIBJア ワードを連続受賞
浜松市中央区住吉
HP:https://www.fukra.jp/

 

一覧に戻る
アクセス
入会案内
貸会議室申込
相談予約
お問合せ