12月号)コストゼロでできる!今すぐ試せる求人術
コストゼロでできる!今すぐ試せる求人術
応募効果が飛躍的に高まる「数字」のマジック
求職者にとって求人広告は働く先を選ぶ上で重要な「情報源」です。当たり前のように感じるかもしれませんが、当協会にご相談される企業さまの多くが、その情報がスカスカで魅力を伝えられていないどころか、具体的な仕事内容すらよく分からない状態になっているケースが見受けられます。今回は具体的な情報を載せるコツとして「数字」のマジックをご紹介します。数字で物事を鮮明に、具体的に印象づけられますよ。
・運ぶ商品は何kgありますか?
・1チーム何人で働きますか?
・来客数は1日何人くらい?
・ベテランの方は勤続何年?
・営業さんのカバンの重さは?
職場には意外と多くの数字が眠っているものです。数字を組み合わせることで、具体性がグッと増したと思いませんか。また、一見するとデメリットに思える数字だとしても、それを隠すのではなくきちんと伝えることで、入社後の早期退職の防止や採用のミスマッチを解消できます。例として実際に私が求人広告で使ったキャッチコピーを紹介します。
「1日600回スクワットしながら給料○○万円稼げています」
自動車の組立工場は、たくさんのロボットが稼働していますが、まだまだ人の手で取り付ける部品も数多くあり筋力を使う仕事です。そのため、人がなかなか集まりづらい、敬遠されがちな側面もありました。勤務時間から逆算し、とある製造ラインでは平均して1日600回のスクワットを行うと分かりましたが、そんなお仕事の求人広告に「誰でも楽々!稼げるよ」なんてキャッチコピーでは、採用のミスマッチを加速させるだけです。そこで、この作業を喜んでやってくれそうな人はどんな人だろうと考え、“スクワットを喜んでやる人=筋トレが趣味の人”と仮説を立て、前記のキャッチコピーを試してみたのです。仕事をしながら筋トレができて給与ももらえる。数字のマジックと発想の転換で仕事のデメリットがメリットに変わった瞬間でした。
実際、このときの求人広告には予想通り、筋トレ好きの方から多くの応募が集まりました。このようなキャッチコピーをすぐに考えつくのは難しいかもしれませんが、まずは御社にこそ眠る「数字」をぜひ見つけてください。例えば、
「当社の商品を1人で作れるようになるまで、1年かかります」
「当社の人気商品、月に1000個売れています」
など、具体的であればあるほど良いと思います。社員数や売り上げではない、「オリジナルの数字」は応募者の目に留まり、そして心に響きます。
一般社団法人 求人広告ライター協会
代表理事
関根コウ(せきね こう)
1981年生まれ。20代より求人メディアの制作職に従事し、これまで全国のご当地求人メディアなど1万件以上の求人広告を作成。2018年に「一般社団法人 求人広告ライター協会」設立。現在は、企業の採用支援におけるアドバイザーとして、求人広告の改善提案、個別相談、講演活動などを行いながら、2万件以上の採用プロジェクトに携わる。著書に『求人応募をしても応募がない・採用できない会社に欲しい人材が集まる方法』(現代書林)。