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11月号)コストゼロでできる!今すぐ試せる求人術

2025年11月01日

コストゼロでできる!今すぐ試せる求人術

面接当日に来なかった応募者の心理は「コレ」

費用を工面して求人広告を掲載し、ようやくつかみ取った応募者が、面接当日に現れない。精神的にもツラいものがあります。いわゆる“面接のドタキャン”を今日はひもといてみます。

わが社で働きたくて応募してきたのでは?と、少々あきれ気味に不満を漏らす方も多いと思いますが、応募者側の視点に立ってみると、少し見え方が違ってきます。

一般的に一度の転職期間中に応募する企業の数は、平均して8社ほどといわれています。「絶対にこの会社に入社したい」という強い想いを抱く求人もないこともないでしょうが、その多くは、「試しに応募してみよう」とクリックしているのがリアルです。

「数ある求人広告の中から御社を選んで応募しました」というよりも、もっと細かく言えば、「数ある求人広告の中から、いくつか興味のある求人をブックマークし、さらに応募して話を聞いてみてもいいかなと感じた、いくつかの求人に試しに応募してみた」が正解です。

あなたの会社以外に7社も追加で応募するわけですから、何かしらアクションを仕掛けないと印象が薄まってしまいます。「応募したんだから面接にくるはず」と、のんきに待っている場合ではありません。同時に応募した7社との戦いはすでに始まっています。「面接」や「会社説明会」につなげるための「初動対応」をおろそかにすると、先に面接した会社を選ばれてしまいます。

例えば、電話をかける時間帯ですが、もし応募後すぐに対応できなかった場合は、朝の出勤時間帯、12時~13時のお昼の時間帯、退勤後の18時以降の3つの時間帯を狙ってかけましょう。多くの求職者は就業中です。仕事中に電話をかけても出られる人はそれほど多くありません。

また、最近ではメールと電話のほか、応募者の携帯電話番号のショートメールにメッセージを入れるのも有効です。特に若い世代では、「電話帳に登録がない番号には出ない」との声もあります。電話に出なかった場合は、メールやショートメールで「先ほど電話した●●会社の××です。またこの番号からお電話いたしますね」と一報入れておくとより丁寧です。電話一本かける時間帯への気遣いだけでも応募者の印象は大きく変わります。

応募からの連絡率は80%、応募からの面接来場者数は60%を下回らないように意識してみましょう。選考する側の気持ちになるのは、面接の時まで待ってください。応募(集客)から連絡、面接来場に至るまでの最初の対応は、大事なお取引先さまを会場まで誘導するような気持ちで行動してみてください。意識を変えるだけで来場者数はグッと改善します。

一般社団法人 求人広告ライター協会
代表理事
関根コウ(せきね こう)
1981年生まれ。20代より求人メディアの制作職に従事し、これまで全国のご当地求人メディアなど1万件以上の求人広告を作成。2018年に「一般社団法人 求人広告ライター協会」設立。現在は、企業の採用支援におけるアドバイザーとして、求人広告の改善提案、個別相談、講演活動などを行いながら、2万件以上の採用プロジェクトに携わる。著書に『求人応募をしても応募がない・採用できない会社に欲しい人材が集まる方法』(現代書林)。

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