その他
10月号)浜松地域ヘルスケア産業 「髙部鍼灸院」
2025年10月01日
はり・きゅう・あん摩マッサージ 髙部鍼灸院
副交感神経を優位にする手当て
痛くない鍼、熱くないお灸
鍼とお灸はツボを刺激して全身の血行を促進し、筋膜の癒着をほぐし深部のコリやハリを和らげる。「心地よい刺激はオキシトシンの分泌を促し、不安やストレスを軽減します。施術の効果も持続します」と院長の髙部光司さん。施術に使う鍼は0.1~0.3ミリと注射針より細く、髪の毛ほどの細さ。そのため痛みを感じることはほとんどない。お灸に使うもぐさは、草餅などに使われるヨモギが原料。体にじんわりと最適な温度で熱が伝わるよう、独自にお灸の台座を調合し効果を引き出す工夫を施している。
施術は一人一人の体質に合わせて鍼とお灸を組み合わせる「オーダーメイド」手当て。患者さんの歩き方、日常動作を観察することで体の不調原因を見極め、丁寧にアプローチしている。「頑張りましたね」と声をかけながら、患者さんが言葉にできない不調もくみ取る、心と体に寄り添う施術。髙部さんは「これからも学び続け、鍼灸をより多くの方にとって身近なものにしていきたい」と意欲を語った。
(左)施術は丁寧に1時間かける (右)もぐさの下の白いものがお灸の台座
■髙部鍼灸院
浜松市中央区志都呂
1994年開業。院長の髙部氏は大学卒業後、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。施術だけでなく企業や学校で講演し、小さな不調に気づく大切さを伝えている。最近は地域イベントに参加し、健康を保つセルフケアのコツや鍼やお灸の周知活動にも力を入れている。完全予約制。