他社より給料が低くても募集が殺到する、4つの軸の法則
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他社より給与が低くても応募が殺到する、4つの軸の法則
想像してみてください。もしあなたが、今日はじめてこのコラムで存在を知った私から、急に一万円を見せられて、「このお金で1時間働きませんか?」と言われたら……。おそらく、あなたは「え?なに?誰?怪しいんですけど」と訝しむと思います。例え魅力的な報酬だったとしても、びっくりしますよね。あなたの会社の求人広告もこれと同じ状態になっているかもしれません。人は給与だけでは転職を決意しません。人の働く動機づけは、給与や待遇以外にもたくさんあり、そのひとつひとつの魅力を丁寧に伝えていくことが、採用成功への糸口となります。
応募が集まらないと嘆く企業の求人広告のほとんどが、給与や待遇といった仕事の条件だけを提示して、そのほかの情報が不足しています。「給与や待遇さえきちんと明示していれば、応募者は集まるだろう」という思い込みは危険です。毎年、最低賃金も上がり続け、多くの業種・業界で他社と給与面での差別化が難しい時代に突入しています。さほど変わらない給与や待遇が乱立する求人広告の中から、御社に応募する「きっかけ」を給与以外に作ってあげる必要があります。そのために、ぜひ意識していただきたいのが、次の4つの軸です。
「人がはたらく動機付け」は大きく分けてこの4つに分類されます。給与や条件軸以外にも3つ軸が存在します。例えば、職場軸では「どんな上司や先輩が働いているのか」「普段どんな雰囲気で皆が働いているのか」を具体的に求人広告に書いてみてください。4つの軸すべてに触れることで、情報量も4倍となり応募のキッカケも4倍に増えます。一つでも多くの「志望動機」を提供することで、実際、私がコンサルさせていただいている顧客先は、待遇や給与などの条件が競合他社より負けているにも関わらず、エリアNo.1の応募数を獲得している企業がいくつもあります。
「当社を志望した理由はなんですか?」を、企業側が用意して求人広告を通じて伝えていくことが、これからの採用には必要です。
一般社団法人 求人広告ライター協会
代表理事
関根コウ(せきね こう)
1981年生まれ。20代より求人メディアの制作職に従事。全国津々浦々のご当地求人メディアなど1万件以上の求人広告を作成。仕事の合間にはじめた、中小企業向けの採用支援WEBマガジン「響け! 求人広告ライターの本音」に問い合わせが殺到。有給休暇を消化しながら、全国各地の商工会議所や商工会で講演会を行う。主に地方都市の採用限界地域の応募者アップや採用コンサルティングに従事。わずか2年で全国26都市から専属契約と講演会依頼を受ける。2018年「一般社団法人 求人広告ライター協会」設立。企業の個別相談、講演、求人広告の制作アドバイザーとして活動中。これまで全国各地で2万件を越える求人広告のライティングや採用企画に携わる。