週休3日実現に向けてChatGPT活用を支援(株)週休3日
「週休3日の働き方」実現に向けてChatGPT活用を支援
生成AIの力で業務を効率化
訪問看護の現場に適した使い方をサポート
株式会社週休3日は、人材不足や高い離職率に悩む企業に対し、採用活動や週休3日制度の導入を支援している。単に休日を増やせばいいわけではなく、その前提として人材確保・情報発信・業務効率化などが必須となる。
そこで同社が活用をサポートする、ChatGPTを駆使した業務効率化について話を伺った。
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一人一人が生き方を選べる社会を目指し、週休3日で働く選択肢を増やしたい。そう考える株式会社週休3日代表の永井氏は「私自身、20 年前に週休3 日制で働く機会を得て、仕事と育児、講師活動のバランスがちょうど良かったのです」と語る。
その経験を基に起業してからは、企業への週休3 日制度導入支援、職業紹介事業や求人サイトの運営の他、認知症グループホームの運営など幅広く事業を展開している。
週休3日制の導入には、企業側の十分な人材確保、そのための情報発信、さらには業務効率化が必要だ。そこで永井氏は業務改善のための生成AI導入を支援。生成AI のChatGPTを活用した業務改善提案を行なったり、企業向けの社内勉強会の実施を通じてChat GPT活用法や、活用しない場合に生まれるリスクを伝えている。
煩雑な業務は生成AIにやらせてみる
ChatGPTの活用支援は8社の実績がある。永井氏に介護施設長を務めた経験があることから、看護や介護に関するものもある。例えば、多くの患者を担当する訪問看護師にとって、日々の訪問記録をまとめ直し、医師に提出するための報告書を作成する業務が大きな負担となる。それを顧客に合わせてカスタマイズしたオリジナルGPTにサポートさせることで業務の軽減を図っている。
また取材では、ChatGPTを使 って介護士の勤務シフト表を作成する様子も見せてくれた。まだ実用には十分とはいえないものの、 生成AIの成長スピードが飛躍的であり、実用化も時間の問題だという。
▲訪問看護師から主治医へ提出する「訪問看護報告書」のための文章作成
▲ChatGPTを使った介護施設の勤務シフト表の作成(試み)
リテラシーとしての生成AI活用
仕事における生成AIの活用方法を見極め、使いこなす側になるには、まず生成AIに触れてみて、慣れていくことが必要だ。
「スマホの普及当初の状況と似 ています。生成AIが当たり前の状況がすぐにやってくるでしょう。生成AIを使いこなすスキルは、ビジネスで誰にでも求められるITリテラシーになると思います」
「生成AIの仕事への導入はチー ムで行うことをお勧めします。『教えなくても使える人』と『使えない人』の間に致命的な亀裂が生じ、優秀な人材が流出するリスクを減らすためです。導入するには、まず仕事を一つ一つの要素に分け、生成AIに任せる業務を切り出し ましょう。ChatGPTをその業務 専用にカスタマイズして、全員が使えるように共通化するのです」(永井氏)
個人の能力にかかわらず、チーム全員が生成AIに触れる機会を作ることが、組織のリテラシーを高める第一歩になる。
「仕事内容の分解やChatGPT のカスタマイズにハードルを感じる場合、私たちのような外部パートナーを利用していただくのも一つの方法です」
柔軟な働き方を目指して
「たとえ収入が減ったとしても週休3日で働くことを希望する人は増えています」と永井氏。現状は企業側の体制が十分に整っておらず、人材不足の状況が進行しているという。
時流を積極的に事業に取り入れる姿勢が注目を集める同社。Chat GPTの機能を最大限に活用することで顧客の業務効率化を後押しし、その結果としてプラス1日の休日が広まっていくことを期待している。
株式会社 週休3日 永井宏明 代表取締役
印刷広告代理店、ウェブコンサル勤務を経て、市内の企業で人事・総務を10 年経験。介護施設の施設長も務める。週休3日の働き方に可能性を感じて2016 年に創業。週休3日制に特化した求人ポータルサイトの運営など、働 き方の自由度を広げる提案を行っている。生 成AI・ChatGPT活用に興味がある企業のための幹部向けセミナーも開催。
●浜松市中央区砂山町