6.ニュースリリースの作り方

広報素材について簡潔にまとめた報道用資料を「ニュースリリース」という。プレスリリースとも言われる。ニュースリリースは、広報素材の内容紹介とともに、情報発信者の企業色や広報の巧拙を如実に記者に伝達してしまう広報ツールであり、広報担当者の広報センスを活かす最初のステージである。
体裁は、A4版タテ型用紙に、記者クラブへの配布資料としては1〜2枚。記者発表会などの資料として3〜5枚が基本。情報過多の時代、何がニュースなのか、きちんとポイントをつかんだコンパクトなニュースリリースが最も記者に読まれる資料だ。

ニュースリリースの内容

広報資料の中で「5W1H」を押さえる。次にそのテーマの具体的情報(製品特徴や機能・性能説明)、開発の背景(市場背景)、概要と販売計画、記者の問い合わせ先などを列挙する。
記者クラブに所属する経済記者は、ある程度その業界動向や市場についての知識を持っているが、それでも発表者側の企業が持つ知識に比べて少ない場合が多い。このため、記者に基礎知識がないために、企業が提供する広報素材の価値評価ができず、記事化されない場合も多い。メディアでの記事化を目指すのであれば、記事化に役立つ周辺情報をまとめた参考資料を作成して、ニュースリリースに添付することも必要な要件である。

※5W1Hとは1.When(何時)2.Who(誰が)3.What(何が)4.Why(どうして)5.Which(どのやり方で)6.How(どのように)

書き方のポイント

  1. 文章は横書きにする…アラビア数字を記述することが多く、見易い文章づくりと言う観点から主流になっている。
  2. 日付を入れる…右上に必ず入れる。日付はニュースの発信日を表すもので重要な要素
  3. 社名を入れる…目立つように社名を入れ、どの企業が発信したニュース素材かを明確にする
  4. ポイントから簡潔に書く…見出し、リード文、本文の順に簡潔な文章で分けて書く。
  5. 特徴、売り文句は個条書きにまとめる…出きるだけ短文にまとめ、一つの内容毎に分けて書く
  6. 用語解説をつける…専門用語は、別項で分かりやすく解説する
  7. 資料を添付する…発表内容に関する参考資料を準備する
  8. 写真を添付する…カラー写真またはポジフィルムで提供する。デジタルカメラ撮影をプリントアウトしたものでもOK
  9. 問い合わせ先を明記する…担当者は複数明記し、必ず連絡がとれるようにする。電話、FAX、電子メールアドレスなどを入れ、目立つように記載する。

ニュースリリースの文体

文章表現は、情緒的な表現を極力避け、情報の正確さを期すことが最も必要。日時、価格、数量、データなどの数学的事実をしっかり確認する。文章スタイルは、多忙な記者に読ませる資料であることから、簡潔で筋道の立ったものが求められる。そのために、(1)ニュースリリース書き手が伝達したい事項を予めきちんと理解し、整理する(2)事実に基づいて、日本語の文法に則り、誤字のない文章を書くこと(3)読みやすさは、文章のリズムと関係してくるため、長い文章は避け、簡潔にすることを心がける。また、データ類は、文章でなく、表やグラフによってまとめた方が伝わりやすい。


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