IT week〜ITで会社を変えよう〜 IT week〜ITで会社を変えよう〜 関東IT経営応援隊 ITプロジェクト21
開催期間2007年11月28日(水)・29日(木)・30日(金)

第3日目 11月30日(金)

(10:00〜12:00)
企業のIT活用調査報告

浜松商工会議所では、平成19年8月1日〜平成19年9月30日を調査期間に、郵送法にて浜松地域の企業を対象に業務でのIT活用に関する調査を実施。その結果が浜松商工会議所より報告された。

発送数 22,030件中、有効回収数 2,621件(有効回収率11.9%)

〔報告概要〕

自己評価/ITはそれなりに進んでいるという回答が多かったが、導入していない企業が10%を占めていたことが気になった。

導入状況/実績が良好な企業ほどIT導入が進んでおり、作業管理など基幹系システムの導入が高い数値を示した。

課題/システムを導入してもそれを使い切れていない所もあり、IT担当の人材が不十分という回答が半数以上を示した。

地域ベンダー/企業の多くは外部からのアドバイスや専門性ノウハウ、提案を求めていることがわかった。地域ベンダーを利用するかどうかの質問に「どちらとも言えない」という回答が50%に近い数値だったことから、こうした企業を取り込む必要性がありそうだ。 等


IT企業経営戦略企画研修

講師:財団法人静岡経済研究所 顧問 佐藤克昭氏
 セミナーレジュメはこちらから(zip形式)

「企業のIT活用調査報告」を踏まえ、ITベンダー向けに今後の戦略企画のポイントを紹介。
【参加人数:22人】

〔講演概要〕

原油や原料価格の高騰の影響を受け中小経営の環境は厳しい状況。特に日本はものづくりの生産性は高いが、ITに関しては技術がありながら普及が遅れている。これはユーザーだけでなくベンダーにも問題がある。

ユーザーニーズが増えている中、ベンダーは選別される実情にあり、いかに顧客満足度を向上させるかがポイント。ユーザーがITへ期待することは、コスト削減や顧客開拓など「経営課題の解決」、投資に見合った「費用対効果の追求」、変化に合わせてフォローできる「運営面のサポート」。

ユーザー企業の大多数は、低価格で実績に基づいた提案のできる専門的なメーカーやベンダーへ期待を持っている。そこで、ユーザーのパートナーとして業務プロセスの視点で提案すべき。またIT導入でどう変わり、どのようなメリットがあるか、成果を可視化させることも重要。

地元産業の展開を見ると、海外と連携することで地元と海外両方の市場にアクセスしたいというニーズが増えている。光エレクトロニクスをはじめ新産業の発展に伴い、付加価値の高い製品を生み出す際のITへの関心度はますます高まり、産官学の連携も大事になる。ITベンダーは製造とサービスの両方を持つ職種であることを認識すべき。

今後はユーザー経営者の想いや考えを理解し共に歩んでいく姿勢が重要。こうした人材を育成し活用することが課題となる。


(13:00〜15:00)
Web講演会

次世代Webの新潮流「ウェブ2.0からウェブ3.0へ」
〜リアルとネットが融合する社会〜

講師:KandaNewsNetwork,Inc 代表取締役 ビデオジャーナリスト 神田敏晶氏

YouTube Wikipedia Second Life Twitter…。新たなWebによるサービスがこれから社会にもたらす変化とビジネスチャンスを紹介。昨年「Web交流会」の神田氏基調講演「Web2.0でビジネスが変わる」に続く次世代ウェブについて解説。
【参加人数:48人】

〔講演概要〕

Web1.0がWebを読む・見る時代だったとすれば、Web2.0は共有から価値が見つかる時代。企業主体からユーザー主体の時代となり、ユーザー視点に立たなくては販売する側の理論は通じなくなった。APIの公開でデータベースは誰でも使用可能。Web新聞のアクセス決定権もユーザーにあるため情報の偏食化が進んだ。

ビジネスモデルを紹介。無数の媒体を持つ世界最大の広告代理店とも言えるGoogleの無料化ビジネスは、マップやニュースの提供、CM形態の変化、映像は「共有のコンテンツ市場」として捉え、複数のアプリケーションを複合させて新しいサービスを形作るマッシュアップという宣伝媒体としても注目。また25歳のニートが行う「字幕in」というサービスはAPIでサービスを考案し、いまや1日に500万PVというアクセスをたたきだした。動画ポータルサイトYouTubeは世界のVHSテープを解放した革命ビジネスともいえる。

Revverビジネスで注目したいのは、利益をRevverと映像製作者だけでなく、伝達者に配分されること。例えばA氏がB氏にRevverを宣伝し、B氏が実際に見ればA氏に報酬があるという新しい利益共有システム。

さまざまなアプリケーションを利用すれば、実画と仮想映像を組み合わせた作品を自宅で簡単に作ることが可能となった。これからWeb3.0の普及期に入る。リアルとネットが更に歩みより、例えば携帯デバイスを使いリアルな社会と連携し、より便利なサービスを提供することができるだろう。

現在30歳の世代は大学時代からインターネットに親しみ、現在20歳の世代はすでにインターネットを空気のように感じている。4年後の2011年にはアナログ地上波が廃止されることもきっかけとなり、それ以後はインターネットのチカラがますます社会に影響を与えていくに違いない。


(15:00〜17:00)
第3回浜松ホームページコンテスト表彰式

平成19年9月に応募されたホームページ総数は197件。厳正な審査によって選ばれた6部門と奨励賞、浜松商工会議所会頭賞が発表された。プレゼンターは浜松商工会議所情報化推進特別委員会副委員長の川島富雄氏が務めた。
以下に評価された内容を紹介する。
【参加人数:44人】


【浜松商工会議所会頭賞】(最優秀賞)

有限会社典昭堂

【審査委員からのコメント】

  • 在庫のない古本のネット販売というのはなかなか大変だと思うが、郷土誌などでオリジナル感を出している。その他古き良き古本屋MAPや浜松の歴史なども紹介しているなど、本の販売以外にも様々なメッセージが届いてくる。
  • 古書がネットで買えるというのはありがたい。整理しにくいものも、しっかりカテゴリー分けされて紹介されている。
    HPとしては定型だが、しっかり買い物をしたい人間にとってはとてもわかりやすく使いやすい仕様になっているので安心して買い物ができる。
  • 落ち着きのあるデザインとわかりやすいメニューが良い。地域色のある書籍を積極的に紹介し、他店との違いを明確に打ち出している。

【事業所PR部門賞】(優秀賞)

株式会社アイジーコンサルティング(ネット・リフォーム)

【審査委員からのコメント】

  • ボタンやナビゲーションのデザイン統一、カラー戦略が成功しているため、安心してサイト内を探索できる。余白の使い方が効果的で見やすい。

【ネットビジネス部門賞】(優秀賞)

沢根スプリング株式会社

【審査委員からのコメント】

  • ホームページそのものが有能な営業マンであるかのように機能。通販事業だけでなく全社的な受注増に貢献している様子が伺える。
  • 工場見学をビデオ配信など高い技術で親しみやすく専門性を紹介している点がすばらしい。
  • 必要なところに必要な動画を配置。
  • 次にどこを目指せばいいかが分かりやすい。

【IT経営部門賞】(優秀賞)

沢根スプリング株式会社

【審査委員からのコメント】

  • IT経営における自社の状況を正確に把握している。また、今後どうするべきかという観点から経営者自身が、具体的なアクションプランを持っている。(2部門受賞)

【EC部門賞】(優秀賞)

茶問屋嶋津商店

【審査委員からのコメント】

  • 茶をイメージしたグリーンを基調にしたすっきりとしたデザイン。
  • 業者制作の多いホームページの中、店員自ら制作・デザイン・運営・管理を行っている。その上、素人臭さはなく、とても見やすいサイト。
  • 客を迷わせない作りで、メッセージが伝わってくる。

【blog活用部門賞】(優秀賞)

おしゃれ工房You友

【審査委員からのコメント】

  • やわらかいタッチで発信。顧客とコミュニケーションができており店の好感度アップに貢献している。
  • シミ取りをする前後を画像で見せ、シミ抜き職人の技術にこだわりが出ている。
  • さまざま役に立つ情報もブログに載せることで、リピーターを増やしている。

【浜松ブランド部門賞】(優秀賞)

有限会社あおい

【審査委員からのコメント】

  • Webサイトとして、通販サイトとしての完成度も高く、ブログも上手く取り入れている。
  • 積極的に浜松ブランドを活用している。
  • 商品内容が分かりやすくネットで注文しやすい。お薦めベスト5やブログとHPをうまく活用している。

【奨励賞】

有限会社トレーディング桔川

【審査委員からのコメント】

  • デザインに品格があり、情報がよく整備されている。
  • 会社メッセージが前面に出ている。

有限会社石松(欠席)

【審査委員からのコメント】

  • 単刀直入に商品を紹介、力強い展開で食べにいきたくなる。

パネルディスカッション
「パネラーに聞くホームページ運営ノウハウ」

コーディネータ: ITコーディネータ 和田喜充氏
パネラー:浜松ホームページコンテスト受賞者
□浜松商工会議所会頭賞/有限会社典昭堂 大石高仁氏
□事業所PR部門賞/株式会社アイジーコンサルティング 恒川美奈子氏
□ネットビジネス部門・IT経営部門賞/ 沢根スプリング株式会社 沢根孝佳氏
□EC部門賞/茶問屋嶋津商店 嶋津剛氏
□blog活用部門賞/おしゃれ工房You友 大友紀子氏
□浜松ブランド部門賞/有限会社あおい 豊田光彦氏

〔ディスカッション概要〕

※以下敬称略

受賞ホームページのポイント


【浜松商工会議所会頭賞】(最優秀賞)
典昭堂 大石高仁氏
http://tensyoudo.com/ 

〔製作者のコメント〕

3年前に自分でホームページを作りはじめ、改良を続けて現在に至る。以前は目録を作って通信販売をしていたが、わかりにくかったので、古本の状態が分かるように写真を載せ分かりやすいものになるように心がけた。古本の販売だけでなく、浜松の文化や古本業界についての情報も広く伝えたい。
今後は一冊一冊丁寧に商品点数を増やしたい。付加価値を伝え、さらに検索で上位にヒットする工夫を凝らしたい。


【事業所PR部門】(優秀賞)
株式会社アイジーコンサルティング(ネット・リフォーム)
恒川美奈子氏
http://www.netreform.jp/ 

〔製作者のコメント〕

リフォームは、現在の状態がどのように変わるのか想像できにくいので、ホームページでイメージをつかんで頂けるようにしたいと考えた。文字より視覚で訴えることが大切と思い、手書きのパースを盛り込んだり、色使いを工夫したりした。工事をした方のコメントなども事例紹介として掲載した。ホームページの大枠制作を業者に依頼し、更新や店舗紹介は自分で行っている。
今後は耐震や介護利用、リフォーム情報を提供したい。ホームページを見て問い合わせをしてくれた方は誓約率も高いので、もっと最新情報やこちらの気持ちを伝えていきたい。


【ネットビジネス部門】(優秀賞)
沢根スプリング株式会社 沢根孝佳氏
http://www.sawane.co.jp/

〔製作者のコメント〕

当社のニーズを伝え、外部発注にて制作。コンセプトは「商品注文を取るための営業マンツール」と「人材採用ツール」。どこにどんな商品があるのかを分かりやすく、ものづくりをする人の顔が見えるように工夫した。ホームページを見る方は法人が主なので、このホームページを使い、「早い・安い・手間が省ける」を実現させた。ホームページを開設し、大手のネット購買ニーズがあることを知った。
現在ホームページについては社長の自分が担当しているが、社内での人材育成がこれからの課題。IT化はあくまで手段であり、製品ブランド力を高めなくてはホームページが生きない。これからさらに会社と一体となった改善・改良が必要と考えている。


【EC部門】(優秀賞)
茶問屋嶋津商店 嶋津剛氏
http://www.shimazu.jp/ 

〔製作者のコメント〕

ホームページへのこだわりというよりも、美味しいお茶を知って頂きたいという想いから4年前に仕事の合間に自身で制作。写真撮影を一人で行うのが大変だった。
今回の神田敏晶氏の講演で動画の良い情報を聞いたので、お茶の煎れ方を動画で紹介するなどこれからチャレンジしてみたい。


【blog活用部門】(優秀賞)
おしゃれ工房You友 大友紀子氏
http://youyuu.or.tv//

〔製作者のコメント〕

クリーニング店をスタートしたときにブログについての勉強会があり、それに参加し自分も作り始めたのがきっかけ。日々の仕事を具体的に挙げて、見る方に分かりやすいように心がけている。
ネットを立ち上げ、遠方からも宅配で依頼がくる。メールでのやりとりを頻繁に行い、納得してもらい送り返すなど店頭での対応とかわらぬ配慮をするように心掛けている。今後はシミが取れやすい素材など、一般の方が買う時に知っていると便利な情報も盛り込んでいきたい。


【浜松ブランド部門】(優秀賞)
有限会社あおい 豊田光彦氏
http://aoikasi.jp/ 

〔製作者のコメント〕

既存の通販システムをベースに自分で制作。細かなデザインや上品に見せるコツなどを専門家に依頼している。オリジナルの菓子を作る肯定や製法を伝え、さらに原料や産地へのこだわりなどももっと伝えたいと思いブログと連動したホームページを作成した。ブログは更新が容易なので細かな情報を提供できる。
今後は浜松以外にもアピールし、通信販売の売り上げアップを目指したい。


総評 和田喜充氏

受賞ホームページが評価されている最大ポイントは、こだわりや伝えたい想いが表現されているかどうか。トップページで目的がはっきりわかり、きちんと目的(利益)に結び付けていること。つまり単なる良いホームページで終わっていない。
ホームページをよりよくしたいときの参考にしてほしい。

会場よりコメント 神田敏晶氏

茶問屋嶋津商店のホームページで分野の違うトンカツ屋をリンクさせて紹介していた。こうして横のネットワークを広げていくと、互いの客から客へと情報が共有され、広く幸せを届けることができると思う。


懇談会(名刺交換会)

3日間すべての講演・研修・表彰式などを終了した30日17時からは10階会議室にて立食形式の懇談会を開催。ユーザー、ベンダー、コンサルタント、支援期間関係者などが一堂に会し、気軽な雰囲気の中で名刺交換とともに今回の3日間で得た情報について改めて振り返りながら、ITの現状課題と今後のビジョンなどを思い思いに語り合った。
【参加人数:44人】

昨年1日で開催した「Web活動交流会」に続く第二弾として、より内容を充実させるため今回は3日間かけて開催した。
ITユーザーとベンダーの両者がお互いを知り、理解し、互いのコミュニケーションアップを図るための情報と場を提供したこともあり多くの関心を集め、総計384名の参加となった。
中でもホームページセミナーは関心度が高く、これから始めたい人はもちろん、今後どのように質をアップさせていくか思案している人にも有意義な時間となった。
さらにますます進化するIT社会の未来を垣間見る内容講演も多く、IT技術の必要性を認識したことはもちろん、現在の運営体制の中で抱える課題改善のヒントを得た。参加者は「ここで得た情報を参考に、今後具体的に経営へと結び付けていきたい」と話していた。

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■お問い合わせ
浜松商工会議所 情報推進課(TEL:053-452-1110/FAX:053-452-6650)
E-mail:joho@hamamatsu-cci.or.jp