〜 ほうき 〜
素材生産からのこだわり

家庭にさりげなく置かれている「箒(ほうき)」。昔から愛用されている「座敷箒・庭箒」の生産高は、浜松市が全国の約70%を占めています。特に戦前、浜名湖周辺が座敷箒の原材料となる「ホウキグサ」の産地で材料が豊富にあったことが関係しています。多くのメーカーがありますが、中でも昭和29年(1954)に、現在のアズマ工業株式会社がヒット商品「座敷ホーキ」の開発・販売をはじめています。翌年には原料栽培から製造まで一貫して生産されるようになりました。優れた品質のホーキ草を安定生産するのは簡単なことではなく、現在では東南アジア諸国で素材を生産するようになっています。

座敷箒に使われている天然の美しい緑色の絹草は、適度な弾力性でねばりがあり、途中で折れることもなく、それでいて穂先は絹のようにしなやか。一方、庭箒には「ヒタムファイバー」という苦シダ(ニガシダ)の弾力性と耐水性、繊維性の優れた特性をいち早く取り入れ、庭箒の素材として開発されました。

また、最近ではガーデニングが流行し、2004年には浜松市庄内地区で「しずおか国際園芸博覧会」も開かれます。ハンディサイズのガーデンブラシや庭園ホーキなど、新しい生活様式のニーズに合わせた製品も続々登場し、人気となっています。簡単に作られているように見える「箒」ですが、実は時代とともに変化する消費者ニーズに合わせ、商品の開発と改良が繰り返されています。

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