〜 軽四自動車 〜

浜松市で軽四自動車生産がはじまったきっかけは、スズキ株式会社の創業者、鈴木道雄氏が織機メーカー時代に織機以外の事業分野を思索し、「国民の購買力や用途を考え、小型の自動車を作るべき」と考えたことでした。昭和12年、英国製の小型四輪車オースチンセダンを約4000円(現在の約1000万円に相当する)で購入し研究を開始。7名程度のメンバーが試作品制作に打ち込み、昭和14年には当時の最高水準といえるエンジン13馬力の試作車を完成させました。この車は浜松の街や国道1号線を実際に走りましたが、戦争によって量産はできず、四輪開発が再開されたのは戦後昭和28年になってからです。

その当時、プロジェクトチームには四輪に関しての専門家は一人もいなかったといいます。なぜなら「自由な発想ができなくなる」という鈴木社長の考えがあったのです。こうして昭和30年(1955)10月、軽四輪車「スズライト」(360CC)(=左の写真)を発表、2サイクルエンジンを初めて載せることに成功し、またFF(フロントエンジン、フロントドライブ)方式を我が国で初めて採用しました。この車が先陣をきった形でその後、三菱重工業、ダイハツ工業など国内各自動車メーカーが軽自動車産業に参入、軽自動車ブームにつながっていきました。

浜松市の平成8年(1996)軽四自動車生産高594,802台(全国比61.3%)、約4,638億円(同54.4%) ※浜松経済指標'96より。

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